あ行 あおたん 「青痣(あざ)」のこと「青いタンコブ」が略されたものか? あかい 「明るい」の意 例)「まだ空あかいで」(=まだ空が明るいよ) あかん だめ、いけない、良くない あかんたれ 「小心者・弱虫」のことあげる 「(食べ物などを)吐く」 あさぶら 草履の事河内にいるばぁちゃんがよく使ってます あしがはやい 「足が早い」=すぐ腐る食べ物に対して使う 例)「夏場は足が早いから早よ食べなあかん」 あっぽ 「あほ」の意味ただし、愛嬌のある表現である あて 「酒のさかな」例)「ビールとあて持ってきて!」 あて 「私~」の意「わて」が転訛したものか?主に女性が使う あてもん 駄菓子屋などで景品や特典のつく商品 あない 「あんな~」の意味例)「あないなことしたら怪我するで!(あんな事し たら怪我しますよ!)」 あぶらむし 油虫=ごきぶりのこと (↓ぼっかぶりの項参照) あほほど(ある) 「あほほどある」で、「(あり余るほど)沢山ある」の意味となる「あほ ほど沢山ある」の、沢山が省略されてしまったのだろうか あまえた 「甘えん坊」のこと「あまいた」とも言うようである。
あむない 「危ない」が転訛 あめちゃん 「飴」のこと 関西弁ではよく物に対してサンやチャンをつける例「豆サン」「おかいさ ん(お粥)」 あんさん 「あんた・あなた」の意味だが、それよりも若干丁寧なイメージがある 「あなたさん」が略された あんじょう 「うまく・具合よく」の意味「味良く」が訛ったとされる) 例)あんじょうやりや! あんばい (体の)体調、具合、調子料理の)味加減 例)風邪引きなどで寝ていて「あんばいどうや?」 あんぽんたん 軽い感じでの「アホ」とか「間抜け」などの意漢字では「安本丹」砂糖 の入ったかき餅も「あんぽんたん」と呼ばれるが、これは別名「東山」とも言う いいじょう 「~とは言うものの」 例)「社長とはいいいじょう社員とかわらへんからな」 いいっとなる いらいらする、がまんしきれなくなるの意 例)相手の反応が遅いとき「もうほんまに、いいーっとなるわあこの人」 (あなたを見ていると本当にいらいらさせられるわ) いがく 「茹でる」こと「ゆがく」とも言う いがむ 「歪む(ゆがむ)」が転訛したもの いかれこれ 「してやられた」の意味ほとんど死語か?「いかれころ」とも言う。
いきり 格好良く見せようとする人や、自慢が多い人などに対して卑下する意味で使 う例)業界人ぶって用語を連発する人などに、「あいつイキっとるで!」なお、「いきり(熱り)立つ」とは違うので注意)「草熱れ(くさいきれ) 」などと使用する時の「熱れ」と思われます「熱れる」=「熱くなるとか、 蒸れるという意味で、『息切れ』、『息有る』が語源」やそうですさて、 問題の「あいつこの頃いきっとんのう~」の「熱る:いきる」とは、『調子 に乗って勢いづく』という意味になるらしいです参考:山下景子著『美人 の日本語』幻冬舎刊 2005/5/21 第八刷(「山猟師の六太夫」さんご指摘) いけず 「意地悪」の意味例)「いけずせんといて!(意地悪しないで!)」 いける 「英語の Good」あるいは「大丈夫」 例)(煮物等を煮ていたり、風呂を沸かしていて)「もういけるんとちゃう? 」美味しい食べ物に対して)「これ、いけるやん!」病気等が治っ て)「もういけるようになったん?」 いちびり 「お調子者」に近い意味だが、やや「はめをはずした」ニュアンスがある いちゃもん 「難癖」のこと いっかい 「大きい」の意味。
京都弁である いっこも 「ひとつも~」例)「いっこもあらへん」(ひとつもない)「いっこも しんどないで」(全然疲れてないよ) いっちょかみ 何にでも口をはさんでくる人、間に割って入る癖のある人例)「あいつ、 いっちょかみやで~」「また、いっちょかみしてきよった」 いっちゃん 「一番~」 例)「彼がこの中ではいっちゃん賢い人や」 いてまう 「やっつける」の意味に近い 「いてこます」になると、「とことんやっつける」というニュアンスになるいてる 「居ている」が縮まった語か?いとこん 「糸こんにゃく」東京で言う「しらたき」ただ、通常の蒟蒻のように薬 味で茶色い色をした物が主流 いとはん 主に商家等のお嬢さん姉妹がある場合は末娘を指す「いとさん」とも言 う「いとけない」が語源→とおやん・なかいとさんの項参照) いぬ いぬ(去ぬ)=「去る」の意味 いのく 「動く」の意うごく→いごく→いのく、と転訛したのか? いや 感嘆詞、「いや~」=英語の「Oh!」に近い? 例)「いや~!ひさしぶりやんか!」 いらう 「触る」の意味 例)「いろたらあかん!」(触ったらだめ!)「いらいちゃちゃくる」(い じりたおす) いらち 「短気」の意味。
ただ「短気」よりも「可愛げ」を感じる包容力ある表現で ある いりこ 煮干し いわこし お菓子「いわおこし」のこと いわす 「やっつける」の意味暴力を振う場合によく使う「しばく(→)」と同 義的に使われることが多い 例)「生意気やからいわしたった」(生意気だからやっつけてやった) いんけつ 最悪の状態(おいちょかぶ用語) いんじゃん 「じゃんけん」の意味 主にじゃんけんの時のリズムをとる際に言う「いんじゃんでホ~イ!」 うだ たわいもない・無意味な会話を指す=「うだ話」形容動詞では「うだ うだ」例)「うだうだおっしゃれ!」(無意味な会話を止めるとき等に使 う) うち 「私」の意味複数形の「私たち」は、「うちら」となる うっとこ 私の家例)「うっとこおいない」=私の家にいらっしゃい うろ 「うろたえる」こと「うろが来た(うろたえてしまった)」などと使う ええ 「良い(いい)」の意 ええし 上流家庭で育った人良え衆=ええし) えげつない 「ひどい」に近いが、阿漕な態度に対しても使用する→「えげつない商売 しよる!」また、略して「エグい」とも言うえぐい →「えげつない」 えずく 吐き気、嘔吐。
えづくろしい 見苦しいの意味京都弁? えら たいそう・よく・大変といった意味で、その後に形容詞・動詞等をつけ る例)「えら知り=よく知っている」「えらわかり=よく判っている」 「えら怒り=めちゃくちゃ怒っている」 えらい 1)「とんでもない・大変」例)「えらい事してしまった」 2)「くたびれた」例)「体がえらいわ~!」(主に京都・滋賀方面で使 用) えらいこっちゃ 「大変なこと」「とんでもない事態がおきた」時に、よく発する言葉であるえんりょのかたまり 「遠慮の塊」=皿に盛られた料理やお菓子などが、最後にひとつだけ誰も手 をつけずに残ってしまう状態 おいど 「お尻」の意 おおきに ありがとう「大きにありがとう」が略された) おかいさん 「お粥」の意それを「さん付け」で呼んだもの(→あめちゃんの項参照) おかん 「お母さん」の意味 おこうこ 「お新香」の意 おこた 「こたつ」の意味 おこたち 「子供たち」の、ちょっと丁寧な言い方 おことぉさん 師走に入ると使う(祗園町では大晦日のみ)挨拶「お事多さん」と書きま す おざぶ 「座布団」の丁寧語 おじき 「叔父(伯父)さん」のこと。
直接本人に使うことはあまりなく、他人に対 して謙遜して使う おじや 「雑炊」のこと おしぴん 押しピン=画鋲 おじん 中年以降の男性を蔑視した言い方「じじぃ」に近い おちょくる からかう、馬鹿にする、虚仮にする おちょぼはん 舞妓になる前の仕込みの少女のこと=京都弁大阪では「おちょやん」=茶 屋などの使い走りの少女のこと おつぃ 「おつゆ(=汁物)」が転訛 おっさん 「おじさん」が転訛したもの「和尚さん」が転訛して「おっさん」と言い場合もある おっちん 幼児語で「座る」例)「椅子におっちんしてなさい!」 おてしょ おてしょ、おてしょう=小皿のこと おてぼん 「お手盆」盆に載せず手で茶などを出すこと京都弁?例)「おてぼん ですんまへん」 おとこし 「下男=店や上流階級の御屋敷等に住み込んで下働きをする男性」の意味 「男衆」と書くほとんど死語? おとん 「お父さん」の意味 おとんぼ 「末っ子」の意味「乙ん坊」と書く おなごし 「下女=雇われて下働きする女性」の意味「女衆」と書くこれも死語? おはようおかえり 出かける際に言う「行って来ます」に対する返礼。
最近は死語か? おばん 中年以降の女性を蔑視した言い方「ばばぁ」に近い おばんざい 「惣菜」京都弁である「京のおばんざい」といった使い方をする おぶ 「お茶」の意 おぼこい 純真無垢な、初々しい、といった意味主に女性に対して使うことが多い 例)「おぼこい子やな」「おぼこ娘」 おまはん 英語の you にあたる「お前さん」が転訛したもの おまん 「饅頭」の丁寧な言い方 おまんにすわる 正座するさま おみい 「雑炊」の意味ほとんど死語?) おもろい 「面白い」が転訛したもの おもる 「奢る」が転訛主に南河内で使われる言葉だという おる 「居る」「おる(いる)」・「おった(居た」・「おらん、おらへん (いない)」 おんどれ 「お前」の意味例)「おんどれ~、何さらすねん!」か行 が が(我)=わがまま、自己主張の強いさま発音としては「がぁ」と伸ばす 例)「あいつ我ぁ強いわ(あいつ自己主張が激しいね)」 がい 「わがままな、意地悪な、大層な」の意味例)「あの子ほんまにがいやわ (あの子本当に意地悪だわ)」 かいい 痒いが転訛「かい」と短くする場合もあるまた「かいかい」で湿疹や軽 い皮膚の炎症を指すことも。
かいかいとんぼ 「蚊とんぼ」の滋賀方言→ががんぼ) かいだるい かったるいの意味岸和田界隈では使われる泉州弁か? かえこと 交換すること子供がおもちゃなどを物々交換する時などによく使う ががんぼ 「蚊とんぼ」のこと かきいろ 「柿色=オレンジ色」のこと かく かつぐ、持ち上げるの意味例)「ちょっと机のそっち一緒にかいでくれる か」 かぐ 泉州地域で「鍵を閉める」時に使う例「鍵かいどいて(鍵閉めといて)」 がさつ 行動や言動が丁寧でない、粗暴なさま かしこ 「賢い人」の意味 かしわ 「鶏肉」のこと かたくま 「肩車」が転訛した言い方「ちちくま」とも言う がたろ 本来は「河童」の意味 がちゃ 「がさつ者、やんちゃ者」といった意味例)「こんながちゃな人間に、お 茶会なんか出られるか!」 かちんそば かちんそば(うどん)=力そば・うどんヨソでは通じないかちかちそば ・うどんと言うところもありかちん=餅の意味) かってくる 買ってくるではなく、「借りてくる」の意味 ただ、年配の方しか言わなくなった「買ってくる」は「こうてくる」と言 い、区別される かなん かなわない、面倒だ、困ったといった意味。
「かなわない→かなわん→かな ん」と転訛 かめへん 「構わない・大丈夫」の意味「かまへん」とも使う例)「かめ(ま)へ んで(構わないよ)」「かめ(ま)しまへんで~(大丈夫ですよ~、平気で すよ~)」 かやくごはん 五目飯、炊き込みご飯のこと からい 「辛い」=塩辛い場合にも単に「からい」と表現する場合があるかわりべんたん 「替わりばんこ」の意「かわりべったん」とも。