商談のための日本語第六課 贈答第六課 贈答1 1結婚祝いにタブーといわれる贈物がありますそれはどのようなもの? 2 2次は贈物についての説明です正しいのはどれ?O1)長寿のお祝いに、スリッパやサンダルなどの履物は避けますX2)お茶はどの家庭でも飲むものなので、贈り物に最適ですX3)何を贈ればいいのか迷う時には、贈る相手に関係なく現金や商品券ギフト券を贈りますO4)新築祝いには、「火」を連想させるもの、「火」に関連するものはタブーとされます 3 3正しいのは、1)と4)です1)○ 履物 「踏みつける」ものとして嫌われますまた、足元につけるものには“より勤勉に”という意味があり、目上の人に贈るのは失礼となります 2)× 日本茶は、もともと「仏事の贈答品」として贈られているため、お祝いの贈り物には不適切です3)× 何を贈ればいいのか迷う時には、現金や商品券、ギフト券を贈るのもいいでしょうただし、目上の人や年長者に現金を贈るのは失礼となります4)○ ライターや灰皿は避けたほうがよいですね火事につながるためまた、赤い物も火事を連想させるのでタブーとされています 4 4(1). お祝い事では避けるもの・ 「ハンカチ」 : =手布=手切れ(さようなら)の意味受け取られることも。
・ 4(し)・9(く)の数字 : 4=死、 9=苦につながる 13などは避けたほう が無難です 例 櫛 (くし)・ 吉数 : 3,5,7の奇数、8 (2). 上司や目上の人には避ける・ 「時計」は「時間を守れ」、靴は「踏みつける」、カバンは「勤勉」を意味する ので、「靴や靴下」は相手を踏みつける意味があり、避けた方が無難 (3). 病気のお見舞い・ 葬式で使用される「菊の花」は避ける・ 「鉢植え」は、根づく=寝つく、と言葉の意味から避ける・ 「椿の花」は首から落ちるので嫌がられる・ 「シクラメン」は、シ=死、ク=苦を連想するので避ける (4). 結婚祝い・ 「包丁」、「ハサミ」は切れるを連想させるので避ける・ 「陶器類」、「ガラス類」は、割れるので避ける v * ただし、本人が希望する場合は、OK 下記は主な贈り物のタブー5 5●●贈る気持ち贈る気持ち 贈り物をする際に重要なことは、お祝い、慰め、感謝など相手を思い遣る気持ちをきちんと贈り物をする際に重要なことは、お祝い、慰め、感謝など相手を思い遣る気持ちをきちんと 伝えることです相手が欲しがっているもの、関心のあるものを選び、反対に相手に負担に伝えることです。
相手が欲しがっているもの、関心のあるものを選び、反対に相手に負担に なってしまうものや自分にとって身分相応でないものは選ばないように注意しましょうなってしまうものや自分にとって身分相応でないものは選ばないように注意しましょう ●●タイミングタイミング 贈り物をするタイミングも重要です結婚祝いであれば事前に、出産祝いは産婦が落ち着い贈り物をするタイミングも重要です結婚祝いであれば事前に、出産祝いは産婦が落ち着い て負担にならないようになってから、弔辞は当日贈るのが原則ですその他、祝い事は、基て負担にならないようになってから、弔辞は当日贈るのが原則ですその他、祝い事は、基 本的に情報を得たらすぐに気持ちを伝えましょう本的に情報を得たらすぐに気持ちを伝えましょう ●●内祝内祝((うちいわいうちいわい ))とはとは 内祝とは、自らの喜びを分かつ自祝いのことを指します赤ちゃんの誕生や入園、入学、卒内祝とは、自らの喜びを分かつ自祝いのことを指します赤ちゃんの誕生や入園、入学、卒 業、就職など、自家での祝い事に際して贈り物をして祝意を表します内祝を贈る時期は、業、就職など、自家での祝い事に際して贈り物をして祝意を表します。
内祝を贈る時期は、 内輪の祝い事が済んでからか、祝い事の当日が原則です内輪の祝い事が済んでからか、祝い事の当日が原則です ●●新札と古札の違い新札と古札の違い 慶事の時には事前に準備した新札を使い、通夜や葬儀など突然のできごとの場合には事前に慶事の時には事前に準備した新札を使い、通夜や葬儀など突然のできごとの場合には事前に 準備したと受け取られない古札を使うのが一般的と言えるでしょう準備したと受け取られない古札を使うのが一般的と言えるでしょう ●●ご祝儀の金額ご祝儀の金額 昔からの行事や祝いごとの数字には奇数がよく使われています中国陰陽(おんよう)の話昔からの行事や祝いごとの数字には奇数がよく使われています中国陰陽(おんよう)の話 で奇数はめでたい数字とされるからです反対に、偶数で奇数はめでたい数字とされるからです反対に、偶数(ぐうすう)(ぐうすう)は陰の数字であることは陰の数字であること から、贈り物の単位としては避けられますまた偶数は割り切れてしまう数字ということでから、贈り物の単位としては避けられますまた偶数は割り切れてしまう数字ということで 、縁起が悪いともされています。
なお、結婚のご祝儀で「貳萬圓札」の偶数は多く使われる、縁起が悪いともされていますなお、結婚のご祝儀で「貳萬圓札」の偶数は多く使われる 数字ですが、割り切れない枚数で「壹萬圓札」一枚と「五阡圓札」二枚の紙幣「三枚」を包数字ですが、割り切れない枚数で「壹萬圓札」一枚と「五阡圓札」二枚の紙幣「三枚」を包 んで贈りますんで贈ります ● ●包み方(左開きと右開き)包み方(左開きと右開き) 贈り物を奉書紙で包む場合、左開きになるのが一般慶事で、弔事は右開きにするのがしきたりです贈り物を奉書紙で包む場合、左開きになるのが一般慶事で、弔事は右開きにするのがしきたりです が、現在ではあまり区別をしておりませんが、現在ではあまり区別をしておりません これは昔から左の位置が貴いこれは昔から左の位置が貴い(とうとい(とうとい ) )とされ、左側にとされ、左側に 合わせ右手で包みを開くことに由来しています尚、合わせ右手で包みを開くことに由来しています尚、 上包みの上下を折る場合は、一般慶事やお見上包みの上下を折る場合は、一般慶事やお見 舞いでは天(上)を向くように下側の折り返しが手前にくるように折り、弔事では俯く舞いでは天(上)を向くように下側の折り返しが手前にくるように折り、弔事では俯く( (うつぶくうつぶく) )意から意から 、上側の折り返しが手前にくるように折るのが原則です。
上側の折り返しが手前にくるように折るのが原則です vv 6 6vv・年始回り・年始回り 最近では、上司や役職者のところへ個人的な年始回りをする人は減っていますが最近では、上司や役職者のところへ個人的な年始回りをする人は減っていますが 、会社同士では、まだまだ多くのところで年始の挨拶回りをしています会社同士では、まだまだ多くのところで年始の挨拶回りをしています 年賀の品は、酒、タオル、日持ちするお菓子などが多いようです個人の家に行く年賀の品は、酒、タオル、日持ちするお菓子などが多いようです個人の家に行く 場合は、玄関先の挨拶だけにしておきます引き留められても一応断るほうが礼場合は、玄関先の挨拶だけにしておきます引き留められても一応断るほうが礼 儀にかなうでしょう儀にかなうでしょう・お中元・お中元 お中元の時期は6月末から7月15日頃までとされていますこの時期をすぎたら「お中元の時期は6月末から7月15日頃までとされていますこの時期をすぎたら「 暑中御見舞」として贈りますしかし、「暑中御見舞」としては立秋までで、それも過暑中御見舞」として贈りますしかし、「暑中御見舞」としては立秋までで、それも過 ぎてしまったら「残暑御見舞」とします。
ぎてしまったら「残暑御見舞」とします・お歳暮・お歳暮 お歳暮の時期は12月初旬から25日頃までですこの時期をすぎたら年始に「御お歳暮の時期は12月初旬から25日頃までですこの時期をすぎたら年始に「御 年賀」として贈りますさらに「寒中御見舞」として贈る方法がありますが、このタイ年賀」として贈りますさらに「寒中御見舞」として贈る方法がありますが、このタイ ミングを逃すと、そのシーズンに贈る機会はありませんミングを逃すと、そのシーズンに贈る機会はありません季節の贈答はタイミング季節の贈答はタイミング が大切になりますが大切になりますvv「お中元」「お中元」 6月下旬~7月15日6月下旬~7月15日vv(関西は旧盆の習慣があるので7月下旬から8月15日まで)(関西は旧盆の習慣があるので7月下旬から8月15日まで)vv「暑中御見舞」「暑中御見舞」 7月16日~立秋7月16日~立秋 vv「残暑御見舞」「残暑御見舞」 立秋以降立秋以降 vv「お歳暮」「お歳暮」 12月上旬~12月末12月上旬~12月末 vv「年賀状」「年賀状」 年明け~松の内年明け~松の内 vv「寒中御見舞」 ~立春「寒中御見舞」 ~立春 季節の贈答 7 7贈物をもらったときには、電話なり手紙なりでとりあえ贈物をもらったときには、電話なり手紙なりでとりあえ ずお礼は済ませておきます。
ただし「香典返し」にはおずお礼は済ませておきますただし「香典返し」にはお 礼を言ってはいけません「あとをひく」といって嫌われ礼を言ってはいけません「あとをひく」といって嫌われ ます お返しは、一般的には「慶事は全返し、弔事は半返し」お返しは、一般的には「慶事は全返し、弔事は半返し」 といわれていますが、相手との間柄によって多少変わといわれていますが、相手との間柄によって多少変わ りますので、適当に判断すればよいでしょう目上の人りますので、適当に判断すればよいでしょう目上の人 からの病気見舞い、目下の人からの中元や歳暮、入からの病気見舞い、目下の人からの中元や歳暮、入 学、卒業、誕生、栄転などの御祝、さらに、火事や災害学、卒業、誕生、栄転などの御祝、さらに、火事や災害 の見舞いに対してはお返しの必要はありませんの見舞いに対してはお返しの必要はありません お礼・お返しの注意点お礼・お返しの注意点8 8いちど結んだらほどけない結び方です 結婚や葬儀(不祝儀)など、2度と繰り 返してはいけないことに用います 【祝い事】 ・結婚祝い ・快気祝い 【仏 事】 ・香典 ・法要 【その他】 ・病気見舞い なんども繰り返し、ほどいたり結んだりできる結び方です。
出産や一般的なお祝い事や、お礼など、何度も繰り返してもよいことに使います祝い事】 ・出産祝い ・入学祝い ・お歳暮 ・賞 品 【その他】 ・心付け、チップ 結び切りののし 蝶結びののし 「のし」の結び方 色は使い分けます・赤白:祝い事全般 ・金銀:祝い事、特に結婚祝い ・黒白:香典やお供えなど、主に仏事 ・黄白:香典やお供えなど主に関西・北陸地方の法要で用いられる) ・銀のみ:香典など主に仏事 ・双白:香典など主に神事 9 9vキャンディや花、本、レコード、カセットテープのような感情を示さないもの を選ぶのが無難である v普通、まだ自分とそれほど親しくない人には、衣料品は贈らないものであ る v女性への贈り物として、宝石とか香水を選ぶときは、注意深くなりなさい これらを贈るということは、その女性に対して恋心を示すこととなる はなはだ、高価なもの……不純なものを感じさせることになる 下着類……失礼とされる v贈り物は、受け主が、あとになって、誰から貰ったのか、わからなくなると いう現実がある贈り主が、品物に、自分の名前を付けてから、持ってい くことが、実際上、1つの作法となる vこの贈り主の名前であるが、包み紙に、直接に書いたり、包み紙に、名前 を書いた紙を貼りつけたりするのは、受け主が、他に「まわす」ことを、で き。